2006/01/02

いまさらだが、正月1日と2日で飛浩隆『グラン・ヴァカンス』を読めた。作中の時間も、いちおう正味2日の出来事になっているようなので、これはつまり、ほぼリアルタイムに、夏の区界をめぐる攻防を追体験したことになる。
実は、amazonからこの本が届いてずいぶん経つ。届いたときにページをぱらぱらめくって、けっこう文字が多かったものだから、しばらく放置してしまっていた。昨日、昼からぽちぽち仕事をしてたんだけど、すぐにむくむくと現実逃避したくなってしまい、それで夕方になって本書を手にとったら一気に引き込まれてしまった。だから、作中とのほぼリアルタイムな読書体験に貢献したのは、正月休みのヒマっぷりではない(実際余裕なさすぎ)。この作品には異様なスピード感がある。左翼ちっくな口上とか、無駄に冗長な人物描写とか、ない。それでも主要な登場人物は魅力でいっぱいだし、彼らに死亡フラグが立って舞台から消えるまでの一文一文は読んでいて本当に寂しい(とくにアンヌ)。
で、これは『廃園の天使I』って銘だけど、IIはいつよ。

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