2007/12/29


年賀状かいた。
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2007/12/27

ケリー・リンクの『マジック・フォー・ビギナーズ』(柴田元幸訳)。英語の日記によれば11月5日に買ったものらしい。ほとんど2ヵ月かけて読んだわけか。本を読むのが仕事だというのに、この遅読っぷり。いろんな人の日記やブログを読んでいると、すごい勢いで書評やら新刊紹介やらが更新されていて、本当にすごいと思う。僕は今年、何冊本を読んだんだろう(仕事として編集したものは除く)。どうして早く読めないんだろう。何につっかかってるんだろう。

たしかにケリー・リンクの小説には、つっかかるところは多い。不条理さとか荒唐無稽さとか、そういう表面的なところにつっかかるんじゃなくて、お話のせつなさにつっかかってしまう。ぶっちゃけ小説の外面がどんなに奇抜だろうと、もともとそういう要素を求めて彼女の本を読んでいるわけだから、その部分は快感なわけだ。快感すぎるわけだ。だからこそ異化された現実感が巧妙に襲ってきて、せつなくなる。もうね、最後に収録されている「しばしの沈黙」なんて、奥様と離れて生活せざるを得ない状況にある男性に読ませたら、間違いなくきゅんとなるよ。僕もスターライトたんに電話して、悪魔とチアリーダーのお話を語ってほしい! あと、今の自分にとっては、「石の動物」に出てくるヘンリーにも共感を禁じえない。彼に限らず、ケリー・リンクの話に出てくる男性は、みんな斜めった現実に抗わなすぎ。そしてそれは、うちらの日常も一緒なんだろうな。そばにいるのが明らかなゾンビとか悪魔じゃなくて、ゾンビとか悪魔っぽい人間ってだけのことで。

ところでケリー・リンクの翻訳作品には『スペシャリストの帽子』もあるけど、もし彼女の作品を初めて読んでみるってことなら、『マジック・フォー・ビギナーズ』のほうをすすめます。訳文の出来が違う。

2007/12/26


日暮里に「深セン」というあんかけチャーハン専門のこだわり店がある。「セン」の字は、土に川って書くやつね。香港から中国側に川渡ったところの深センと同じ漢字。そういえば昔、深センの駅で写真とってたら、軍人にすごい怒られたことがあったなあ。どうでもいいついでに、個人的に深センといえばチャイナドレス。香港では滅多に見かけないチャイナドレスの女の子だけど、深センに入るとやにわに街に登場する。あれは観光客向けのサービスだったのかもしれない。市場なんかにいたのは、生きたトリを詰め込んだ籠を担いで外人の僕らにまで売ろうとする農民服の女の子とかだったからなあ。2000年ころの話。

で、日暮里の深センの話だけど、このあたりで生活している独身20代男性は毎日通うべきだと思う。うまい。この店の「あんかけチャーハン」は、同じようなメニューを食べさせてくれる店をほかに知らないので説明しにくいんだけど、ようは卵をからめてざっくりと炒めたライスに中華風の一品料理をたっぷりとのせたもの。一品料理のメニューとしては、麻婆豆腐、羊肉炒め、豚角煮炒め、青菜炒め、日替わり(鶏肉と旬の野菜炒めのことが多い)なんかが定番で、夜になると調達した食材に応じてさらに凝ったものが追加される。魚飯とか。こんなところでアドバタイズしてるくらいだから、どれも絶品なわけですよ。しかも安い。笑っちゃうくらいに熱いスープと工夫されたデザートが全品についていて、日替わりなんて600円なんだから。もっと高くてもいいのに。

調理をしているのはマスター一人だし、基本は全部注文を受けてから作るので、タイミングが悪いとけっこう待たされる。でもまあ、調理している手際を見ているだけで相当楽しい気持ちになれる。ビールでも飲んでればいいしね。青島が350円。青島の黒が500円。もうちょっと儲けてもいいんじゃないかって心配になるような値段。

R0011616

この店の料理がどれくらいうまいかっていうと、僕が今日レアメニューのビーフンをうっかり頼んじゃって(チャーハンじゃないメニューをはじめて見た)、ビーフンってのはしいたけ嫌いにとっては第一級の危険食品なわけだけど、やっぱり入ってて、幸い乾燥物じゃなくて生だったので皿全体には被害がなく、全体としてはむしろいつもの深センクオリティで、だからがんばって先に個体だけをビールで流し込んでから残りをおいしくいただいた。それくらいにうまいのです。(しいたけを身体に取り入れるのなんて、たぶんもう確実に20年以上ぶりだ。)

2007/12/13

GhostScriptでヒラギノを使うまとめ

ghostscript でヒラギノが使いたい。

PostScriptで遊んでいて歯がゆいナンバーワンは、後置記法なんかじゃなく、日本語の出力だったりする。gsまわりのパッケージを一通りインストールした Debian であれば、/Ryumin-Light-EUC-H とか指定するだけで、とりあえずは日本語を出力することはできる。でも、そのときに使われるフォントは、/var/lib/defoma/gs.d/dirs/fonts/cidfmap に登録されている TrueType のもの。職場にはきちんとハコで購入したヒラギノがあるのに、何が悲しくて微妙に美しくない TrueType のフォントを使わなければならないのか。最近の ghostscrpt なら OpenType のフォントにも対応しているはずだ。ところが、この cidfmap を編集しても、OpenType のフォントを使えるようにはならないらしい。

そこで、Debian の ghostscript でヒラギノ(というかOpenTypeフォント一般)を使う方法のまとめ。ghostscript のバージョンについては複雑すぎるので省略。少なくとも 8.15 では以下の2つを実行すればいい。
  1. FontResourceDir/CIDFont に、フォントのCIDデータを用意する。
  2. FontResourceDir/Fontに、フォントと同じ名前のファイルを作って、フォント辞書を生成するコードを用意する。
FontResourceDirは、Debianなら/usr/share/gs-esp/*.**/lib/gs_res.psで定義されているディレクトリで、やはりDebianなら/usr/share/gs-esp/*.**/Resource/ になる。(*.**はghostscriptのバージョン。8.15とか)

1. については、フォントのファイル(*.otf)へのシンボリックリンクをFontResourceDir/CIDFont に張っておけばOK。

2. で用意するコードは、たとえばUTF-8の横書き用ヒラギノ角ゴシックW3のものであれば、
/HiraKakuPro-W3-UniJIS-UTF8-H
/UniJIS-UTF8-H /CMap findresource
[/HiraKakuPro-W3 /CIDFont findresource]
composefont
pop
これをHiraKakuPro-W3-UniJIS-UTF8-Hという名前のファイルに保存して FontResourceDir/Font に置く。このファイルは、使いたいフォントとエンコードごとに必要。

ちなみに composefont は、スタックからフォント名とCMapのデータとCIDフォントのデータをとって、フォント辞書を生成し、それをスタックの一番上に積むオペレータ。だから最後に pop がいる。

これできれいな日本語が出力できるようになった。
/HiraKakuPro-W3-UniJIS-UTF8-H findfont 30
scalefont setfont
newpath 30 700 moveto ( いつまでも責了しないのは本じゃない。 ) show
newpath 30 660 moveto ( そんなのは、ただのドキュメントだ! ) show
newpath 380 620 moveto ( by ctakao ) show


japanese-test