2005/01/07

今朝、上野の科学博物館の正門前で、なにやら巨大な岩の塊をクレーンで搬入していた。直径が 2m 近くある球形で、一部に正方か六方の結晶格子が見えたから、何らかの鉱物を含む岩石だろう。結晶格子でなく、ただの節理かもしれないけど、博物館にクレーンで運び込んでるのがただの岩石じゃあ妄想も何もできないわけで。庭に展示してたロケットか何かを撤去した跡の大穴を埋めるための岩石、とかだったらつまらなすぎる。
そのむかし、科博の一番奥にある建物の4階(だったと思う)には、ひたすら鉱物やら岩石やらのサンプルが陳列されていた。薄白い蛍光灯の下に、全面ガラス張りの大きな陳列ケースが何本も整然と並べられいて、その中に「黄鉄鋼:220グラム:東南アジア産出」みたいに半ば投げやりに分類された数百の鉱物が転がっているだけのフロア。きっと、リノリウムの匂いあり。そのフロアが大好きだった。最近、リニューアルした科博が話題になってて、もちろん自分も行ってみたいんだけど、むかしの「教育を目的とした施設とは違う何か」という風情を残してもらいたいという本音もある。公共の施設というタテマエ上、サービスの向上と収益性のアップを目指すのは当然なんだけどね。ネズミワールドを指向した博物館なんて味気なくって。日常と違う世界が「ハレ」だけに偏ることの味気なさ。

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