2005/02/08

Amazonで表示される「売上ランキング」を1時間おきにポーリングしてmrtgでグラフ化しているんだけど(社内ネットワークのWebサーバで公開しているので外部からは見えない)、長期的なスパンでいくつかの商品をウォッチし続けて初めて見えてくる傾向がある。

  • どうやら、きっと、実売の発生か発送手配に応じてランキングは瞬間的にあがる(桁が変わるほど)

  • しかし、ランキングは純粋に「売り上げの数」に左右されているわけではない(ここがポイント)

  • 実売の発生に伴ってランキングが変化する度合は商品によって異なる

  • 一度上昇したランキングが一定期間後にもとの水準に下がるまでの期間(つまり、実売が発生した後で高ランキングを維持できる期間)も異なる

  • そして、それらは、レビューの数や評価によっても左右するっぽい(もはや「売り上げランキング」じゃないじゃん)

  • また、一度にたくさん発注を受けても、ランキングの変化はいっしょ

  • 下位はほぼ1時間ごとに更新されているが、上位100くらいは1時間をまたずに更新される

ようするに、純粋に「多く売れればランキングが高い」わけではないってことだ。でも、たぶんそう思っているやつは多い。だって、「売り上げランキング」っていったら、売れてる数の多い商品の順番だとおもうぜふつう。紛らわしい用語使うなよ。まあ、まったく連関がないわけではないんだろうけど。

Amazonの売り上げランキングが上記の推測どおりに推移しているとして、悪評高いAmazonのレビューシステムの問題を指摘する声もあるだろう(っていうか、自分の周囲にはすでにある)。ユーザーが商品に対する意見を公言できる貴重な場を提供するのはいいんだけど、サクラの宣伝レビューや悪意の酷評によって「売り上げランキング」の瞬間値が恣意的に決まるのは、確かにどうなんだろうね。

個人的に一番危惧しているのは、そんなAmazonランキングに一喜一憂しているメーカー(とくに出版社)や作り手が多いということだ。本来ならば、モノの作り手にとって自分たちの商品に対する適切な批評空間は不可欠であるはずなのに(純粋な売り上げ数のデータも批評空間の一部だと思う)、「ほかに批評空間がない」という理由で不透明なAmazonのランキング(やレビュー)に頼っているという現状。その結果、プラス方向にもマイナス方向にも市場を見誤れば、業界全体(この場合は書籍業界)がますます地盤沈下するのはみえみえなんだけどねえ。どうするよ。

1 comment :

Anonymous said...

業界はどうでもいいけど、消費者の利便性が損なわれるのはイヤ。
クビになったら業界は関係ないけど、クビになっても消費者ではありつづけるから。
まともなレビューシステムが欲しいね。