2005/06/30

Joelさんの「ハンガリアン表記を見直そうぜ」というコラム。
Joel on Software : Making Wrong Code Look Wrong

えらく誤解されてるような気がするけど、最後まで読むと、要するにこういう主張でしょ?

  • 変数や関数には一貫した意味のわかる名前を付けようね

  • 一行ずつ目でバグをつぶせるから(本来の)ハンガリアン記法は意外にお勧め

ハンガリアン記法にまつわる憎悪はひどいから、この主張は rant にしたって誤解されやすいよ。本人も確信犯だと思うけど。まあ、個人的にはハンガリアン記法にうらみもないし、プロのコーダでもないから、その宗教論争はとくにどうでもいいや。

むしろ、彼がハンガリアン記法を持ち出してきた理由付けがちょっといけてると思った。つまり、ここではコーディングスタイルが対象なんだけど、人間の認識力が何か対象に意味を見出せるようになるには没入経験が必要ってとこ(ところで多分に鹿野による拡大解釈が入っているから本文を読んだほうがいいと思う)。彼のパン工場のバイト経験もそうだけど、何でも最初に接したときには混沌であることしか認識できない。とにかく混沌を相手にもがいているうちに、そのうち認識が意味を持つようになる。認識のフィルタができるとも言える。プログラミング言語だけでなく、自然言語はもちろん人間関係でも同じ。で、Joelさんのノリは、そうやって認識できるようになったら(モノホンの)ハンガリアン記法がけっこういけるんだよ、というように読める。クサヤとかフナズシが癖になるのと似てるかも。それじゃあだめだよどんな人でも読みやすいコードにしなけりゃっていう反論はあり得る。ただし、Joelさん自身が「読めねー奴はどうやったて読めねーから論外」という言い方もしている?ので、やっぱりこれは rant なんだろう。

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