小島麻由美が好きだ。もう、3月に出た6枚目のアルバムが、すごくいい。
スウィンギン・キャラバン
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小島麻由美を聞いたことのない人には、2000年のベストがお勧め。
Me And My Monkey On the Moon�Singles and Outtakes�
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このベストの後に出た4枚目は個人的に肌に合わない。この6枚目にして、ようやく戻ってきてくれたみたい。
4枚目は、世間的な評価はいいようだけど、どうにもオサレ風なほんわかエフェクトが強くて好きになれない。録音も不用意に音を詰め込みすぎ。歌詞も斜めな視線を気取りました的だったし。もっとこう、かわいくって異次元な小島麻由美の歌を、モヤモヤしていないソリッドな音で聞きたいわけよ。ひたすらショートケーキとか連呼してほしいわけよ。
6枚目にいたって、ようやくそういう雰囲気に戻ってきてくれた。手放しでよろこばしい。脳内には「らすーとのつーもりでー」がリピートされまくり、チョコレートがとけまくり、トルココーヒーが渦巻いている。
ただ、初期のころに比べて「うまさ」を前に出してきてるのは、やっぱり進化だと思うしかないのかなあ。いまは、「うまさ」が「芸風」を犠牲にしていない、そういうぎりぎりのところにいる気がする。そのぎりぎり感が、このアルバムを傑作たらしめているんだとも思う。でもやっぱり引っかかるんだよなあ。なぜか一曲目にして「また明日ね!」といわれてしまうアルバムの構成とか、初期のころの特徴といっていいと思う「妄想のかたまりな歌詞」を意識的に創作しているように見えてしまうところとか。
社内の雑談で「小島麻由美なんてしらねえよ」と言われてしまったので勢いで書いてはみたけれど、読み返すと批判に見えちゃうな。でも違うよ。とにかく小島麻由美が大好きだってことで。
どうでもいいけど、「トルココーヒー」を聞いていると藤子・F・不二雄の短編の「アン子、大いに怒る」の一場面が思い浮かんじゃう。ちょうどはまっている最中っていうのもあるけど、それにしたってあそこで飲んでいるのはコーヒーじゃなくて紅茶だ。でも、外国土産のいかがわしい飲み物をきわめて日常な場面で飲むっていうところは通じていて、結局そういう「日常→妄想」の境界付近が自分は好きなんだろうと思う。
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