2005/08/08

僕はCDを生成して音楽を聴くことが多い。自分が利用できる環境でもっとも音楽を楽しめる方法がCDだから。金があればLPがいい。
CDプレーヤーは、もう10年以上 CDP-XA5ES をだましだまし使っている。あちこち機械的にガタがきてるんだけど、とくに不満もないんだよねえ。よく言えばフラット、悪く言えばシャリシャリな音の印象(この傾向はスピーカーの直前までの全ての機材について当てはまる)。
アンプは 自作 。真空管アンプだけど、全段差動プッシュプル という新しめの回路で、「真空管」というキーワードからイメージされる甘ったるい感じの音はしない。そういう回顧主義で真空管を使っているわけではないんです。球は 6EM7 で、写真では何社かの製品が混在しているけど、現在は Sylvania に統一した。たぶん材料費は6万円かかってない。
スピーカーは FOSTEX の FE-85K というユニットを E82 というハコに無理やりはめたもの。実売合計はペアで1万5000円くらい。ちなみにスピーカーケーブルは某所でもらったアクロテックの6N-S1040なんだけど、これってたぶんもう手に入らないんじゃなかったけ?

さて、オタク話はこれくらいにして、墓場にまで持っていくであろうCDを2枚だけ。

When Did You Leave Heaven / Lisa Ekdahl
Lisa Ekdahl はスウェーデンのシンガーソングライターで、このCDは彼女が Jazz のスタンダードを歌ったもの。舌っ足らずの英語とバックのトリオのからみが完璧。選曲も完璧。とくに Lush Life 。脳内でも日々再生しまくり。

Images / Debussy / Jacques Rouvier
さすがにもう絶版かもしれないので、リンク先の商品が別物である可能性大(ドビュッシーの『影像1』『影像2』『忘れられた影像』『版画』『ピアノのために』が収められていて、演奏は Jacques Rouvier で、レーベルが DENON で、という条件で絞ったら、これしか見つからなかった)。『影像』も『版画』もいろんな人が演奏したいろんな版があるけど、個人的にはこれが一番しっくりなじむ。やっぱり脳内でも再生しまくり。

いずれも、すでにスコアが頭に浮かぶくらい聴きまくってきた。だから、実際に再生していないときでも、気が付くと脳内でリピートがかかっていたりする。それでも聴き飽きず、ことあるごとにCDを引っ張り出してくるのは、たぶん好きな女の子の姿を想像しているだけでは満足できないのに似ていると思う。実物に会いたいし、そうでなくても写真くらいは見たい。それもピンボケしてないやつ。だから、好きな音楽については「聴く」という経験を渇望するし、どうせ聴くなら予算とスペースの許す限りベストな状態を聴き直したい。というわけで、あえて再生方法も強調してみたのでした。

もちろん、この2枚以外にも好きなCDや曲はたくさんある。でも、墓場まで持っていくほど好きかっていうと、今のところはこの2枚に限られそう。

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