2004/11/30

拡大再生産は必ず破綻するのだからR&Dは重要な業務であるという主張は自己正当化であろうか。それはつまり、R&Dにも厳密な評価ルールがあればいいということなのだが、ある調査対象とある成果とを一対一対応させることがほとんど無理という時点で、厳密なルールなんておとぎの国の話なのではないのか。という話もまた自己正当化っぽい。
自己言及する命題をもつ系は完全ではない。
それはそうと、神保町エチオピアの10倍でお腹がいっぱいです。

2004/11/29

gethostbyname()の動作を取り急ぎテストしたい。とくに、h_errnoの中身を知りたい。こんなもんでも、必要なときにゼロから作ると小一時間かかってしまう自分。h_errnoを吐き出したたかったんだけど、どうするかよくわからず。herror関数って使っても大丈夫なのかなあ?
/* test_ghbn.c */

#include
#include

/* extern int h_errno; */

main(int argc, char *argv[]){
struct hostent *host;

if (argc < 2){
printf("usage: test_ghbn.exe \n");
exit(1);
}
if ((host = gethostbyname(argv[1])) == NULL){
herror("gethostbyname");
}
else{
printf ("addr in hex: 0x%x \n", ntohl(*((unsigned long *)host -> h_addr_list[0])));
}
}

例:
$ ./test_ghbn.exe www.google.co.jp

addr in hex: 0xd8ef3967

$ ./test_ghbn.exe www4.google.com
gethostbyname: Unknown host

$ ./test_ghbn.exe www2.google.co.jp
gethostbyname: No address associated with name

2004/11/28

ついにうちにもNikonの金ピカの箱がきたよ。いままで(35mmフィルムカメラでは)意識的に避けてきたからなあ。しかし、現状の廉価な一眼レフデジタルカメラでコストパフォーマンスのもっとも優れたものを購入するとなると、D70しかないのだ。レンズは、これもほぼ迷わず、レンズキットとして本体と同梱されている標準のAF-S NIKKOR 18-70mm 1:3.5-4.5G EDにした。本当はちょっと迷ったんだけど。迷ったのは、AF-S VR Zoom Nikkor ED 24-120mmで、手ぶれ補正がウリ。しかし、ワイド端のMTFがAF-S 18-70mmに比べて平均して低い。とはいえ、18-70mmだけMTFグラフの横軸が12までなのは怪しいです>Nikon。そうはいっても、やっぱりデジカメでズームだとヌケがほしいよねえ。24-120mmは異様に重いし。ということで、フィルムカメラを買うときとはえらい異なる思考プロセスを経て、どう考えてもお買い得感の高かったAF-Sに決めた。Microdriveが余ってたので当面はそれを使うつもりいたんだけど、LEXAR 40xの1Gも勢いで買っちゃったので、さっそく試写。



やっぱり外に出ないと接写ばかりになるね。マクロ撮影用のレンズではないけれども、そこそこいい描画に見える。ちなみに、2枚目のGM-FM-2 WildCatはSWEETの1/144キットで全長5cmくらい。3枚目は完全に逆光のシーン。いずれも、カメラ側の撮影モードはAUTOで、被写体にカメラを向けてシャッターを押しただけという作例です。
さて、どこかでM42-Nikkorの変換リングを買わなければ。

2004/11/27

やらなきゃいけないことがあるんだけど、ぼーっとエレクトロニックサウンドの歴史を眺め始めたら止まらなくなってしまった。いまさらだけど、解説の手法としてのFlashは、現在のところ最強のツールかもしれない。利用者にとって直観的で分かりやすい操作系が、制作者側ではデザインを犠牲にせず比較的安直に提供できる。その結果、出来上がるものは、適度にリッチかつ適度に制約がきいた仕組みになることが多いように感じる。
そのほかの例:How Grenades Work
おまけ:アニメーションで見る線形代数

2004/11/26

同僚のM氏がDEMOについてナイスマトメしていたので、メモ。
DEMOやJAZZは、人にお勧めを紹介してもらわない限り、相当なエネルギーをつぎ込まなければ「楽しむ」域に到達できないと思う。JAZZは雑誌で独探もできるけど、実際に聞いてみなければ自分に合うかわからないし、はじめて聞いたときにはダメでも聞きこむにつれて良くなることもある(逆もね)。生演奏を耳にして印象が変わることもあるし、再生装置が変わっただけでも考え方は一転する(だから、Amazonとかでrm形式のデモが聞けたりするけど、信じちゃいけないってこと)。一方DEMOのほうは、Webで探しまくってためしまくれるけど、学生~20代前半独身でもなければ「探してためしまくる」時間はない。時代とともに再生装置が入手出来なくなるという問題もある。時代格差の問題は、JAZZの場合も、歴史を知っているかどうかという面で顕在する問題かも。いずれにしろ、JAZZもDEMOも、きっと自分の知らないとこでものすごい傑作が作られて、そうした適切な伝承を介したコミュニティ(しかも、時代間格差のあるコミュニティ)の中で消費されているんだろう。そう思うと口惜しい。(自分にとって)どうでもコミュニティ文化もあるけどね。ぺ様とか。それにしてもマスコミを通じて「発見」されやすい文化は、自分が興味ないものばかりってこと。

2004/11/25

2004/11/24

でも、本当のサプライズはいらないんだよ。日常の枠内でちょっぴり面白い何か。「入ったことのない評判の店」「食べたことのないうまいと言われる食事」「見たことのない面白いと言われる映像」「体験したことのないみんなと共感できる興奮」「行ったことのないみんなが行く外国」。単に「〜したことのない何か」ではない。たいていの人は、いざとなると驚愕するほど保守的だからね。おとしどころかおすみつきをうまくおぜんだてしなければ。で、どうするよ。
いつもここで息詰まる。
価値よりも、「飽を埋める何か」が糸口かもしれない。

2004/11/23

9個の?」の解法探索アルゴリズムのメモ。
以下の1〜6を1ターンとして、(1,1),(2,1)および(2,2)〜(9,8)までを走査する。

  1. ある方向に1進む。以下を満たす進路しか残っていなければ、次のターンに。

    • 枠外へは進めない

    • すでにラインがある場所へは進めない

    • 同じ場所から前に一度進んだことがある方向には進めない


  2. その場所から、1. で進んだ方向と90度異なるいずれかの方向に進む。以下を満たす進路しか残っていなければ、その反対方向に進む。それでも進路がなかったら、次のターンに。

    • 枠外へは進めない

    • すでにラインがある場所へは進めない

    • 同じ場所から前に一度進んだことがある方向には進めない


  3. その場所から、2. で進んだ方向と同じ方向に進む。以下を満たす進路しか残っていなければ、2. に戻る。

    • 枠外へは進めない

    • すでにラインがある場所へは進めない


  4. その場所から、1. で進んだ方向と逆の方向に進む。以下を満たす進路しか残っていなければ、2. に戻る。

    • 枠外へは進めない

    • すでにラインがある場所へは進めない


  5. その場所から、2. で進んだ方向と同じ方向に進む。以下を満たす進路しか残っていなければ、2. に戻る。

    • 枠外へは進めない

    • すでにラインがある場所へは進めない


  6. その場所から、2. で進んだ方向と同じ方向に2つ進む。以下を満たす進路しか残っていなければ、2. に戻る。

    • 枠外へは進めない

    • すでにラインがある場所へは進めない。ただし、1つ先が埋まっていても、2つ先が空いていれば進める


勝手に関さん語録。

  • 厚みは適当です。まっすぐ振れてれば大丈夫ですよ。

  • 左手のブリッジに力いれてるほうがいいですよ。

  • 顎すって火傷したことあります。


ときどき強烈に実感するようになってきた。まあ、そんな休日。

2004/11/22

体調ってやつは徐々には悪くならないらしい。昨日までは好調で上野まで散歩にいったりしてたのに、逆にそれが悪かったかも。今日になって仕事の半分(「読む」ほう)すら手につかないのは困った。昨日、バルトーク聞きながら畳の上で昼寝しちゃったのもだめだったかなあ。昼寝なんてめったにしない(できない)のに。
ところで、全微分の幾何的イメージが思い描けるかどうかは体調(気力)のバロメータになる気がする。

2004/11/21

乱暴に言うと、外微分とサイクルは同じ性質の概念ということでよいのか?

2004/11/20

いちおうまとめ。

Jon Watts / Stepping off: JASON FORREST
ライブ用のブートレグっぽい。LOTRネタはちょっと笑えた。

Hannas Hayha / I Love Death: LODGER
ありがちな手だけど、Flash MXでつくってたのね。

MONKMUS / Year of the Rat: BADLY DRAWN BOY
ただのアニメ。愛は地球を救いません。が、最初の女の人の作画はいい感じだった。

Slliot Jokelson / String at the Sun: TV on the Radio
男性のアップは避けてください。

Jonas Odell / Take Me Out: Franz Ferdinand
いかにもブリティッシュロックのPVっぽい構図にオーバーラップされたパターンが奥行きの演出に効いていたし、ところどころで使われるアニメーションのシンクロっぷりも心地よかった。

Dougal Wilson / Three Girl Rhumba: KLONHERTZ
紙飛行機が鋏に追われるシーンで、去年かそこらに見たレゴの宇宙船が徐々に組み立てられていくMEGADEMOを思い出した。なんでだろ。関係ないのに。しかしレゴといえばやっぱりゴンドリーなわけですよ。

John Maclean, Robin Jones/THE BETA BAND / Assessment: The Beta Band
これは面白かった。カメラを乗せた車の轍が砂浜に残りっぱなし、という割り切りも好き。

Chris Hopewell / EQUUS: Blonde Redhead
マネキンと馬だけじゃ引っ張れないと思う。あまり好きではない。

Brett Simon / BERRY: Polar Bear
だから、男性のアップはやめてください。

IF/THEN / Tonight on the WB: The Comass
女の子がマスタングっぽいのの屋根に乗っかってる絵と、機動隊の頭に浮いている文様と、最後の爆発シーンがとても好き。夜なのにメリハリがあってきれいな映像もよい。

Brad Peyton, Marc Beurteaux / Young Lions: The Constantines
覚えてない。

Kuntzel & Deygas / Come Home Billy Bird: The Divine
普通におもしろかった。機内食の蓋に「Chickenは入っていない」にはちょっと吹き出した。

Plates Animation: So Says I: The Shins
正直、ストーリーはよくわからなかったけど、ペンギンはかわいらしかった。とくに、エスカレーターでうなだれてたやつ。

Marc Craste / Will This Summer Make Good for All Our Sins: MUM
もののけ姫。

Jerome Combe, Andre Bessy / Deux Pieds(Two Feet): Thomas Fersen
江口寿史風のこじゃれた3Dアニメ。見ていて気持はいい。

The Saline Project / Televators: The Mars Volta
気持わるい。

Run Wrake / Try again Today: The Charlatans
ある意味、一番凝っいてたし、世界観もしっかりしてた。明るい色使いと線画の表現は、ありそうで意外に独特の世界観だと思う。最後の水紋で葦の影がゆらめかなかったのがちょっと残念。

Christopher Mills / Float on: Modest Mouse
ひつじがかわいらしい。

Plates Animation / Exotic Talk: RJD2
へんな生物(ロボット?)がいい。Plates Animationってとこの映像は、ペンギンのやつといい、それほど強烈なオリジナリティは感じない。けど、作品としてはけっこう好き(ペンギンしかり)。

Woof Wan-Bau / Wanna Be That Way
ベースの女の子だけフィーチャーしてればよかったのに。

Michel Gondry / Walkie Talkie Man: STERIOGRAM
とにかくおもしろすぎ。

Syd Gordon, Eric Henry / Spkes on the Wheel of Torment: Buckethead
ボッシュの絵って、動くとコミカルなのね。

ARK / Sing for Absolution: Muse
カーボーイビバップ + スターウォーズ + 猿の惑星
RESFEST2004 Video That Rocks
クオリティの高いミュージッククリップを大量に集中して見ると、ものすごく疲れる。それにしてもミッシェル・ゴンドリーはおもしろいなあ。coolなアイデアとhotな技術力。音楽まで名曲に聴こえてしまうという罠。ところで、リンク先のDIRECTORS LABEL冒頭で彼自身が"Quantity Lasts, Quality Goes"と言っているのが僕は好きです。
23日のJonathan Glazer Retrospectiveも見に行ってしまいそう。

2004/11/19

会社や自宅といった拠点間の「線」で維持したいのは、強固なネットワーク(アドレスでサービスが制限されるようなのは論外)と思考速度に追いつくUI。携帯端末でメールを打ったりWebを利用したりするのは、まだちょっとありえない。このへんは、端末が高機能(もしくはプログラマブル)であるかどうか以前の問題なんだが。車もいっしょ。強固な停止・走行能力(ブレーキが効かないとかは論外)と思考速度に追いつくUI(だからオートマはきらい)。でも、本当はちょっと違うのかも。機能はソリッドなものがほしいけど、モノとしては色気が必要、というのが本音かもしれない。重火器なんて、そのお手本のように思えてしまう。あと、ウェグナーの椅子とか。しかし、モノとしての色気なんて、しょせんは主観にすぎないのだった。

2004/11/18

PER(株価/1株利益) < 20 って気にしないのか?みんな。自分はそれしか判断基準を知りませんが。
酒を飲んだ翌日は、軒並み気鬱。
モノを作っていると、それが商売になるかどうかという問題に直面する。この問題をビジネス化問題と呼ぶことにしよう。ビジネス化問題に絶対に直面しないモノ作りは幸せそうだけど、そういう世界は左のほうに行きがちだからいや。でもこれはまた別の話。
ビジネス化問題の痒いところは、ただ単に他人の求めるモノを作れば商売になるわけではない、とういところにある。サラリーマンの平均的な生涯年収が3億円として、それを稼ぐには粗利1万円のモノを3万人に売らなければならないわけで、毎日約1人、年間300人とすると、100年かかるってことだよ。裏を返せば、どうやって「平均的なサラリーマン」が3億円の生涯年収を獲得しているっていうんだろう。ただし、3億円と言われているサラリーマンの生涯年収が平均値なのか中央値なのかで話が変わるな。平均値だとすると、一介の会社員では3億なんて達成できない値という可能性が高い。やっぱり家建てるのなんて無理なのか。早く週末にならないかなあ。

2004/11/17

ホッピーで本格インドカレーが食える店はトプカくらいしかない。来週もいきたいぞ。
ところで、保健証がカード式になるのでとりかえに行かなければならないんだった。保健証さがさなきゃ。

2004/11/16

昔の写真を見だしたら止まらない病。
Windows 版の Firefox で mailto スキーマに対して起動するメーラについて。お使いの IE の[ツール]→[インターネットオプション]→[プログラム]タブで設定するメーラが起動します。ありえない。
Linux 版の Firefox では、「mailtoは有効でないスキーマだ」と言って怒られるけど、どうすればいいんだ? default の user_pref にある network.protocol-handler.external.mailto を true に設定しとけばいいのかな。

2004/11/15

ここ数日、寝る前にショスタコービッチの弦楽四重奏を片っ端から聴きまくっているわけだが、当り前のように切なくなってくると同時に、興奮するっていうか、おっさんも大変だったなと。もう、ひきこもりっぽくて美しすぎ。その後でピアノ協奏曲第2番を聴いたりすると、思わず笑っちゃう(本人も笑ったに違いない。当時の体制云々はおいておいたとしても)。ピアノ協奏曲については、本人自らが怪演している録音が残っているけれど(EMI)、その演奏のぶんちゃかっぷりは、熱演なんかではなかったんだろうなきっと。むしろ「さっさとこんな茶番は終わりにしたい」というあきらめだったに違いない。

2004/11/14

荒川区長選。左翼系は論外だし、前区長逮捕を受けての選挙だけに政治屋もちょっとなあ。
スランプについて。ようは、高望みして到達できず、それまでの期間に曖昧にしか習得できていなかったスキルを忘れている状態なんだな。反省して、すでに習得したつもりでいたところから鍛え直せばいい。そもそも高望みせずに着々とスキルアップする努力すればいいという話も。
でもやっぱり、高望みというやつは、やる気レベルを維持するのに優れた活性剤なのかもしれないと思い出した。一慨に否定するのも難しいか。
昨日の夜、旧友にあった。ほとんど出会いがしらというシチュエーションだったけど、幸いにも少しゆっくりと話すことができた。お互いに10年近く音沙汰が なかったにもかかわらず、その間どうしてたとか、昔はこうだったよなあとか、そういう会話はほとんどない。いま読んでいる本とか、今日はどこに行ってたの かとか、そういうどうでもいい話題で済む。昔から何も身のある話をしなかったよなあ俺ら、と言って別れた。
オーチャードホールで上演された、ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラによるフィガロの結婚を見てきた。スザンナの4幕のアリアは掛け値なしによかったし、マルチェリーナやバルトロ、バジリオの3人も怪しさ抜群だったし、なによりケルビーノ役のユスティナ・ストラルスカがかわいらしかった。
ただ、どうしても「あとひといき感」が否めない。とくに候爵夫人のアリアは、ことごとく「何か」を外しているように聴こえたんだけど……もしかすると、すべては4幕でスザンナと入れ替わったときのアリアを際だたせるためだったのか! (それにしても、いまどきそんな手法ははやらないと思う)。

2004/11/05

神保町のカレーについてのまとめ(2004/11/5版)

  • チキンカレーが食べたい
    →カーマ。ただし、よりインドっぽのが食べたかったらトプカかデリー。トマトの新鮮味がほしいならカブール食堂。

  • ポークカレーが食べたい
    →トプカ(スープはチキンと同じ)。

  • 魚のカレーが食べたい
    →トプカ。

  • マトンカレーが食べたい
    →トプカ。マトンカレーにはチキンカレーとは根本的に異なる何かを求めているわけで、その欲求を満たしてくれるのはトプカのマトンだけかも。

  • ココナッツミルクのカレーが食べたい
    →ティーヌンでグリーンカレーを食べるか、メーヤウでカントリーカレーを食べる。でも、ティーヌンに行くとガパオ食べちゃうんだよね(200円でグリーンカレーのミニを付けられる)。メーヤウのカントリーカレーは、パイマックルーの千切りっぽいのが旨い。メーヤウは、12:30前に入るともれなくラッシーが付く。

  • ジンジャーの効いたカレーが食べたい
    →デリーでコルマカレーを食べる。

  • クローブの効いたカレーが食べたい
    →エチオピア。ジャガイモが食べたいときもエチオピア。

  • キーマカレーが食べたい
    →カブール食堂。

  • 変わったカレーが食べたい
    →櫓の日替わり。