まず仕事の部分について、直売で書籍を購入いただいた皆さん、本当にありがとうございました。Lispそのものの本よりも『鉄道ダイヤの回復技術』や『日本のコンピュータ史』のような本が想定以上に売れてしまうあたり、さすがShibuya.lispだと思った。
ただ、前回も直販をしたのだけど、そのときの反省として、販売員をやるとどうも外野っぽくなってしまう。自分としては、普段からSchemeを使っているので、いちLispユーザーとしてもShibuya.lispに参加したい。それで今回はLTに応募した。LTのトピックはなんでもよかったのだけど、具体的にコードが見えるもののほうが面白かろうということで、個人プロジェクトの中で利用したアイデアを切り出して、多値を使って自分の目的にあったパーサーコンビネーターを簡単に作れるよ、という発表をさせてもらった。誤解を招くようにしたわけだけど、本の宣伝広告のほうはネタです。
多値で簡単パーサーコンビネーター
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Gaucheで実行できるコードもgithubにあげておきます。実質的には100行くらいの短いコードです。
k16shikano/tinypeg
肝心の発表では、思わずTeXについて語ってしまったおかげで時間がなくなってしまったけど、本当はスライド26枚目でParsecが出てくるあたりから面白くなるはずだった! でも@khibinoさんに喜んでもらえたので本望です。なおかつフィードバックもたくさんもらえた。ありがとうございます。これについてはそのうちまとめてもうちょっと役に立ちそうな記事を書くつもり。
ちなみに、実際にこのアイデアを実装していたのは去年のいまごろの話。この原理を利用したパーサーコンビネーターを作ったおかげで、本来の開発対象であるTeX modokiがずいぶん前進した。
k16shikano/tex-modoki
TeX modokiはGaucheによるTeXの簡易実装です。TeXのソースをHTML/CSS2.1で出力します。
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