2006/10/02

御徒町の工具屋さんにPBの六角レンチを1本買いにいったつもりが、お店の人にそそのかされてStahlwille(スタビレー)のコンビネーションレンチを5本買ってしまった。まともなスパナをもってなかったので、ちょうどいい機会だったと思うことにしよう。っていうかほしかったんです。

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スタビレーはドイツの老舗工具メーカーで、Snap-onみたいなテカテカのアメリカ工具がもてはやされる昨今ではむしろ珍しくなってしまった梨地仕上げの表面加工で有名(やっぱ工具はドイツだよなあ。ちなみにPBもドイツはスイスだった)。購入したのは、今年から製造中止になってしまったOpen-Box Type 15というコンビネーションレンチの10mm, 12mm, 13mm, 14mm, 17mm。

Stahlwilleのプレーンなコンビネーションレンチには、大きく分けるとType 13とType 14というのがあって、全長がちがう。Type 14のほうが長い。Type 15は、長いほうのType 14と同じ全長で、オープンエンドの形状が違う。Type 15のオープンエンドは側面が凸曲線に加工されていて、StahlwilleではSoftGRIPと呼んでいた。奥の形状も六角形のボルトヘッドに近いものになっている。写真左がType 15で、右はずいぶん昔にホームセンターで買った安物。

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一般にオープンエンドのレンチでボルトに強い力をかけると、6面あるうちの2面(もっというと、その2面の片方の対角線のエンド2点だけ)しか接触しないので、ボルトヘッドをなめやすい。そのためコンビネーションレンチは、オープンエンド側で仮締めや早回しをしてメガネ側で強い力をかけるのが正しい使い方。とはいえ、とくにアマチュアだと、オープンエンド側でもそれなりに力をいれたい場合がある。というわけで、Type 15のようなオープンエンドがうれしい。それに側面が凸になっているってことは、口が開いてるってことでもあるわけで、早回しの際にボルトヘッドにひっかけやすいのもうれしい。どこかの通販サイトによると、"The sculptured jaw provides an extra grip on screws and nuts with 25% more static load capacity and 40% more permanent load capacity than standard wrenches. "だって。(残念ながら公式の情報は見つからなかった。)

ところがType 14よりちょっぴり定価が高かったせいか、ドイツでは流行らなかったらしい(お店の人談)。まあ、ドイツの職人はアマチュアにうれしいツールをわざわざ高い値段で買わないってことなのかもしれない。そんなわけで、すでに入手できるのは現在流通しているもののみ。ただ、今のところ在庫処分扱いなので、どうやら安売りしてるっぽい。スタビレーのレンチ5本が9000円以下ってだけで、かなりお買い得。

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