Sigma DP2 Merrill を手に入れました。2月の発表と同時に酒を控えるなどしてこつこつ資金を捻出してきたおかげで発売当日にヨドバシカメラで購入することができました。発売日がちょうど夏休中だったのも幸いでした。日ごろの行いがよかったに違いありません。
さっそく、ヨドバシカメラ秋葉原店の前にあるスターバックスで試し撮りです。
なんか暗いのはスタバの店内だからですが、右側のコーナーが緑がかってるのはなぜだろう。このflickr上の写真はカメラ内現像したJPEGデータですが、X3F形式のデータをIrfanViewで閲覧しても、SIGMA Photo Pro 5で処理しても、やはり緑がかってしまいます。ちょっと気になります。
この四隅が緑がかる現象は、こんな白バックの写真で現れるようです。これを見ると、四隅が緑というだけでなく、白バックの中心も赤みがかりますね。
色について気になるポイントが実はもうひとつあって、それは紫のノイズが出ることです。この写真の二階中央部分に、目立たないですが紫の帯が出現してます。
露出をアンダーにして現像し、等倍で切り出したのがこちら。
この紫ノイズは、SPPで「X3 Fill Light」というパラメータを引き上げて遊んでいるときに初めて気がついたので、そもそもこんなむちゃくちゃな光加減で写真を撮ろうと思わなければいいだけの話ですが、白バックが緑がかるのは撮影時にちょっと警戒しないといけなそう。
難癖は以上でおしまい。実際のところ、このカメラを持って散歩に出かけるのは最高に楽しいです。
まず、とにかくディテールがすごいと噂のFoveonなわけですが、確かにすごいです。意味もなく芝生の写真とか撮りたくなります。
あと、質感が気持ち悪いくらいすごい。パンケーキの上で溶けかけのバターとか、
科学博物館の鯨のひれのぬめっとした感じとか、
オオムラサキの羽の粉っぽさとか。
ただしAFでのピント合わせは遅いです。それもあって、オオムラサキはシャッタースピード稼ぐために被写界深度を浅めにしか設定できず、いまいちピントあってないです。とはいえ、フォーカスをいつでもマニュアルへと一瞬で変更できるので、こういうシビアな局面でなくてAFだとおっつかない場合には地味にうれしいです。うどん屋でテーブル上の透明なオブジェ越しに落ち着きのない子どもを撮影とか、AFでどうやって撮るんだという。
あとノイズについてですが、結論からいうと気にしなくていいと思います。FoveonはノイズがひどいのでISOを上げられないという噂を聞いてたので、けっこう警戒しながら撮影してたのですが、かなり暗い場面で動きのある被写体をディテールは気にしないから雰囲気だけ切り取りたいという気分だったので、思い切ってISO6400に設定し、距離を頼りにMFでシャッターを押してみました。その場で液晶ディスプレイのプレビューを見たときは、盛大なノイズに苦笑いしたのですが、うちに帰ってSPPに読み込ませたら、ほとんどノイズなんて目立たなくなりました。こういう写真を気軽に撮れるのは本当にうれしい。
あと、カタログに「撮影時には気がつかなかったようなものさえ撮れている」とか何とか書いてあった気がするのですが、本当でした。たまたま撮った風景写真に知り合いが写りこんでるのを自宅に帰ってからPC上で眺めていて発見してしまうくらい。それだけ解像度はすごいです。
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