2012/12/24

TeX で花火(手抜きバージョン)

ちょうど一年前、「LaTeX/TikZ で花火」というネタが流行ったのは記憶に新しいところです(参考1参考2)。 TikZ は高機能なグラフィック機能を提供する LaTeX のパッケージで、繰り返し構文なども提供されており、アルゴリズム的に花火っぽい絵を描画するコードがいくつか登場しました。

自分でも TeX & LaTeX Advent Calendar 2012 のために花火をひとつくらい打ち上げてみようかなと思ってたのですが、TikZ と格闘するような時間もなく、あきらめてかけていたところ、この花火ネタより前の2009年に話題を集めた LaTeX お絵かきネタを思い出しました。コーヒーポットのシミを論文などに刷り込むための LaTeX スタイル "LaTeX Coffee Stains" です。これの花火バージョンがあれば、なんとかゴール目前までつながった TeX & LaTeX Advent Calendar 2012 のお祝いネタとしてちょうどいいのではないでしょうか。

というわけで急遽でっちあげたのが、見た目にもめでたい「花火をページに刷り込むコマンド」です。花火を打ち上げたいページで \fireworks と書くだけ!

正直に打ち明けると、このネタは上記の coffee.sty の丸ぱくりです。 しかも自分では TeX のコードをまったく書いてません。元ネタである coffee.sty を見たら、PSTricks という PostScript の描画命令を直接埋め込める機能を使ってコーヒーのシミを描いていたので、この PostScript のシミデータを自作の PostScript 花火データにまるっと差し替えました。 PostScript の花火をどう作ったかは聞かないでください。 PSTricks では PostScript の描画コマンドは直接利用できるけど PostScript のプログラムを書けるわけではないので、アルゴリズム的には生成してないです。なお、 PSTricks は dvipdfmx では使えないので、PDFを作る場合は pdftex か dvips 経由で。

というわけで、明日の TeX & LaTeX Advent Calendar 2012 最終日はTeX芸人の中のTeX芸人、ZRさんの予定です。

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