2006/03/22

日帰りで別所温泉に行ってきた。長野新幹線で上田まで1時間半、そこから上田電鉄別所線に乗り継いで30分くらいで別所温泉駅に到着する。関東甲信越にはこの手のローカル線がけっこう残っていてうれしい。

DSC_0017 別所線。さすがにこの車両は走ってない

空がきれいなのは、朝の9時だからだけではないと思う。

DSC_0014 塩田の車窓から

別所温泉には立ち寄りの公衆浴湯が何箇所かある。今回は大湯と石湯に入った。いずれも150円で、大湯のほうが硫黄臭が強くて温泉っぽい。でもこれは、湯が浴槽に到達するまでの距離の違いだろう。いずれも、かけ流しではなく循環式。まあ、別に循環式でもいいんだよ、楽しめれば。

実際にこの土地にくるまで知らなかったんだけど、付近には鎌倉~室町のころの遺産が多い。とくに三重塔がやたらにある。日本史には疎いんだけど塔、それも三層のやつには興味があるので、なかでも正八角形が魅力的な安楽寺の三重塔と、未完成が魅力的な前山寺の三重塔に行ってみた。どちらの寺も、塔の周りはふつうの分譲墓地で、お彼岸のお参りに来ている人がちらほらいる。一般の墓地の真ん中に国宝があるのは不思議だと奥様にいったら、京都や東京と違ってこのあたりの寺を維持するには檀家からの収益が重要なんだろうとのこと。確かにそうかもしれない。

DSC_0049 安楽寺三重塔。四層に見えるのは1階に屋根が2枚あるから

散策には別所温泉駅で自転車を借りた。とくに前山寺は山の上にあって、ふつうの自転車(サドル低い)がつらい。寺の前で胡桃を売っていたおばちゃんが「どこから自転車?」と聞くので「別所温泉駅」と答えると、あきれられた。自転車が最強の東京だと 3 km くらいどうってことないけど、自家用車中心の山間ではアホに見えるんだろう。

DSC_0055 前山寺は右手の山の上

別所温泉駅で自転車を借りる人の大半は、この自転車でどこにいくんだろう。

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