2005/03/12

この国には新築主義や新車主義と呼べる一派が存在する。文字通り、新築にあこがれ新車のシートにかかっているビニールをはずさないような連中だ。もっとも、この手のシートに関しては自分もたいてい付けっぱなしだが、それは単に面倒くさいからに他ならない。ここで強く否定したいのは、「新築」や「新車」が中古より優れているという錯覚である。で、新しいもの最高という思想の危険性を考えてみたんだけど、よくよくよく考えてみたら、別にとりたてて危険じゃないような気がしてきた。プチ敗北感。

それはともかく、この手の「新しさ」信仰にヤヴァイものを感じるのは確かだ。

自分は、新築や新車に特別にポジティブな感情はない【断定】。そして、例えば車なら、むしろ中古のほうがいい。なぜなら、新車として購入できる車に魅力的な製品がないから。この場合の魅力は、コストという要因も含まれてはいるが、単にそれだけではない。住居にしたって、建て売り一戸建ての新築住宅だけは絶対に購入したくない。これは、最初は上物がなくて間取り変更プランとかが可能な場合であっても(つまり建築条件付きの土地販売の場合でも)同じ。結局のところ、それらの「新しさ」は、誰かが使っていないというだけであって、そんなものは(少なくとも自分が車や家に求めるものに対しては)付加価値ではない。付加価値もないのに何割も価格が高いものをあえて選択する理由はない。だから、「誰かが使っていない新しさ」を求めるのは、エロゲーの女の子に彼氏がいる設定だったことにキレるやつのキモさと同じものを感じる。

感じることを書くと収集がつかないね。

3 件のコメント:

  1. 僕も、車や家ではありませんが、新刊本に読みたいものが全然なくて困ってます。読みたい本はほとんどが発行から数年~十数年経った既刊で、しかも品薄だったり絶版だったり。なんとかしてください(自分が本業でやってることを棚に上げつつ懇願)。

    収拾がつかないのは、仕事で情報の整理やまとめばかりやっている反動かと。

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  2. おもしろい本も出てるとは思いますが、消化しきれないというのが現実かも。これは、書籍という商品のいびつな供給構造にも一因があるんでしょうね。つまり、「新しい」ことが末端の消費者にとって付加価値とは見なせないにもかかわらず、「定常的に新しい商品を投入し続ける」ことで生産~流通が成立するために供給が過剰になる。

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  3. 要するに流通の都合なんだよね。生産、小売、そして消費者が不在すぎる。(おっと、唇が寒いね)

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