理由は分かりきっている。スケジュールというやつは、生産側の都合ではなく、あくまでも経営側の都合で決まるからだ。ただし、これは、「生産側である自分が経営側についてどうこう言っている」ような問題ではない。そうやって生産側と経営側の対立をあおっても仕方ないし、するつもりもない。じゃあ何をあおっているのか。まあ、ご多分に漏れず、そんなのすぐにはわかんないわけさ。
少なくとも言えるのは、
- 経営側が策定する年度計画は生産側の「作るつもり」に基づいている
- 年度計画は銀行などの融資や株価にも影響する
そんなわけで、
- 経営側は、一度決めた年度計画は短期的(一般には四半期)なスパンでは崩せない
- これは、体力がない自転車操業な企業ほど顕著
- その一方で、生産側の「作るつもり」はたいていコケる
- これは、体力がない自転車操業な業界(ソフトウェアとか出版とか広告とか)ほど顕著
(ようするに悪循環じゃん)
よもや、あおっていたのは銀行/金融と生産業との対立か?
ここまで勢いで書いたけど、ここで言っている「生産業」には、拡大再生産を続ければすむような「工場型のもの」は含まれていない。クライアントしだいだろうけど、物理的に生産にかかる時間を割り出しやすい(そのノウハウがある)産業はデスマーチが顕在化しにくいような気がする。っていうか、物理的に無理だと開き直れるのか。
言ってることは全くだけど、とりあえずはデマルコの本でも読んで、できるとこから対策しよう。対策というか、死なないための自衛。
返信削除ところで、「ソフトウェアとか出版とか広告」って、全部広義のソフトウェアじゃないか? 知的な生産を工場みたいに扱おうっていうほうが間違ってんじゃないの。少なくとも僕はそう思う。